「12歳の就職活動」6年1組○○君へ



お返事が遅くなってごめんなさいね。
飴細工の仕事はお正月が一番忙しいんだよ。お正月はみんな和風のものに興味がある時期だからね。さて、質問に答えますね。

A1)どんな仕事でもそうだと思うけど、やっぱり人に喜んでもらえた時がうれしいです。飴細工という、今ではちょっと珍しいものを見て、どうやって作るのか、そして出来上がった形を見たお客さんが「わぁ~」とか「すごい」と喜んでくれた時がうれしいなと思える時です。

A2)飴細工はできる人が少なくなってしまったので、自分の長所(器用さ)を活かしてできる(他の誰でもできるものではない)という点でやりがいと生きがいを感じられる職業です。

A3)良い所は「自分の長所を活かして人に喜んでもらえる仕事だ」ということ。悪い所は「飴がとても熱い」とか「飴がとても重い」とか色々あるけれど、それは飴の特徴だからしょうがないこと。飴が湿気ないように気をつけたり、風が吹くと細工の途中ですぐ固まってしまったり、他の人には分からない色々な苦労はあるけれど、それは他の仕事でもきっと一緒。「苦労」を「工夫」に変えることができれば楽しめるようになるんですよ。

A4)飴細工をやるのには体力も必要だし、外国語も必要な時もあるから、手先の器用さだけじゃだめで、興味のあることは何でも勉強しとくといい。この水木のオジサンも大学で法律を勉強しました。飴細工師は飴細工だけできればいい訳じゃなくて、飴細工を仕事として「社会」とつながっているんだ。どういうことかというと、飴細工でお客さんを喜ばせることができて「社会の役に立っている」ということ。社会には色んな職業の人がいて、一流の人は自分の仕事の話ができるのはもちろんだけど、他の事もたくさん色々と知っているものだよ。そういう人たちと色々な話ができることで自分の仕事ももっと素晴らしいものになって、もっとたくさんの人たちに喜んでもらえるようになるんだ。

がんばってね。

飴細工師 水木貴広